乞い果てて君と ~愛は、つらぬく主義につき。Ⅲ~

途中、洋菓子で有名な某チェーン店に寄り道。紗江は留守番を頑張ってるパパと陽斗くんへ、あたしは護衛に付き合わせたお礼もこめた事務所への差し入れと、心配性な家族へ感謝の手土産を買い込んだ。

ところどころ渋滞にはまりながら、まだ明るいうちに待ち合わせしたコンビニに到着して。やたら広い駐車場の隅に停めた車の外で同窓会を締めくくる。

「なんかもう色々あったけど、四人で会えてほんとに良かったわよ」

ほっと息を吐くように、その言葉に尽きるみたいに紗江が眉を下げて、やんわり笑った。

「正直・・・宮子達がどんな危険なところにいるのかわかって、はじめて怖くなったのよね。命を狙われるとか、まさか現実に起きるなんて思ってなかったから。榊クンが撃たれたって知ったときも、治してくれる病院もないって聞いたときも、けっこう自分のキャパ超えてたわ」

彼女らしく、率直に本心を打ち明けてくれるのを、三人とも黙って見つめてる。

「でも、あれこれ考えても、怪我した親友を心配するのは当たり前だし、誰か死んだらどうしようって不安になるのも普通だし、極道だからとか関係ないでしょ?どこからが(そっち)の世界で、どこから(こっち)の世界なのかそんなの見えないし、あたしは変わりようがないってことよ、これからもずっと!」

最後は『文句ある?』って空耳が聴こえた。あたしには。