命をくれるのが哲っちゃんでも仁兄でも、たとえユキちゃんでも、相澤さんだったとしても。連れてかない、愛しい男だからこそ格好良く生きて、生きて、悔いなく散ってほしい。
真は。真だったらきっと。あたしの心残りを背負って、あたしの分までリンを愛して、色気たっぷりなおじいちゃんになって。持ちきれないほどのお土産話に埋もれながら甘い顔で笑うの、『おまたせ宮子』って。
どんな願いでも、榊が望むならあたしは叶える。最後に報いてあげられるのがそれだけなら。
「それがあんたの誇りなら、堂々と追いかけてきなさいよ」
真っ直ぐ見返した。一瞬、思ってなかったように榊は目を瞠った。
「・・・決まってんだろが」
噛みしめるように、なぞるように、強かに。
引き返す間も手を繋いだまま。半歩、先を歩く榊の、前より細くなった肩幅に力が戻って見えた。
「カラダ冷やすから、帰ろ宮子」
「平気?お腹張ってない?」
真と紗江が代わる代わる。
「大丈夫、マイナスイオンいっぱい浴びてきたもん!」
愛嬌たっぷりに返事して、“臼井宮子”のスイッチを切った。
駐車場に停めたキャンピングカーに荷物を積み、施設をあとにする。ダイネットはテーブルを格納してベッドルームになり、真は助手席へ。
家でくつろいでる気分で紗江とおしゃべりを弾ませ、久しぶりの同窓会は終わりに近付く。
真は。真だったらきっと。あたしの心残りを背負って、あたしの分までリンを愛して、色気たっぷりなおじいちゃんになって。持ちきれないほどのお土産話に埋もれながら甘い顔で笑うの、『おまたせ宮子』って。
どんな願いでも、榊が望むならあたしは叶える。最後に報いてあげられるのがそれだけなら。
「それがあんたの誇りなら、堂々と追いかけてきなさいよ」
真っ直ぐ見返した。一瞬、思ってなかったように榊は目を瞠った。
「・・・決まってんだろが」
噛みしめるように、なぞるように、強かに。
引き返す間も手を繋いだまま。半歩、先を歩く榊の、前より細くなった肩幅に力が戻って見えた。
「カラダ冷やすから、帰ろ宮子」
「平気?お腹張ってない?」
真と紗江が代わる代わる。
「大丈夫、マイナスイオンいっぱい浴びてきたもん!」
愛嬌たっぷりに返事して、“臼井宮子”のスイッチを切った。
駐車場に停めたキャンピングカーに荷物を積み、施設をあとにする。ダイネットはテーブルを格納してベッドルームになり、真は助手席へ。
家でくつろいでる気分で紗江とおしゃべりを弾ませ、久しぶりの同窓会は終わりに近付く。



