言葉になんない思いが脈打って伝わってくる。あたしもぎゅっと力を込めた。
立ち止まって淡い青色の空を仰ぐ。吹っ切るように深呼吸する。
「高津さんに伝言、頼んでいい?」
わざと素っ気なく、きっぱりと。
「一緒に死ねるくらい大事なあたしの男になんかあったら、この世の終わりまで追いかけて逃がさないから、って」
“君に殺されるのは悪くないね”
面白そうに横目を流すインテリ顔が、瞼の裏をかすめる。返事しない隣りを見上げれば、闇色の眼差しが真っ直ぐあたしを貫いてた。
ずっとこの眼を信じてきた。裏切らない、嘘つかない、揺るがないでそう、誓い続けてくれる榊の心を。
あんたを信じるのはね、息をするのと同じなの。当たり前で、理由を探す必要だってないの。
「明後日、見送りは行かないから」
「お前は自分の体だけ心配してろ」
「ん。しっかり、元気なリンを産むから、楽しみにしててよ」
「・・・おう」
そろそろ戻ろうかと小さく踵を返しかけ。
「臼井」
重なったままの掌が熱い。
「お前が死んだら俺はすぐ追う。・・・地獄の底だろうが付いてく女を、離すかよ」
涯てまで。
果てても。
あたしと。
立ち止まって淡い青色の空を仰ぐ。吹っ切るように深呼吸する。
「高津さんに伝言、頼んでいい?」
わざと素っ気なく、きっぱりと。
「一緒に死ねるくらい大事なあたしの男になんかあったら、この世の終わりまで追いかけて逃がさないから、って」
“君に殺されるのは悪くないね”
面白そうに横目を流すインテリ顔が、瞼の裏をかすめる。返事しない隣りを見上げれば、闇色の眼差しが真っ直ぐあたしを貫いてた。
ずっとこの眼を信じてきた。裏切らない、嘘つかない、揺るがないでそう、誓い続けてくれる榊の心を。
あんたを信じるのはね、息をするのと同じなの。当たり前で、理由を探す必要だってないの。
「明後日、見送りは行かないから」
「お前は自分の体だけ心配してろ」
「ん。しっかり、元気なリンを産むから、楽しみにしててよ」
「・・・おう」
そろそろ戻ろうかと小さく踵を返しかけ。
「臼井」
重なったままの掌が熱い。
「お前が死んだら俺はすぐ追う。・・・地獄の底だろうが付いてく女を、離すかよ」
涯てまで。
果てても。
あたしと。



