「光れ、夢を追え」

「……いいよ。おすすめの本、教える」

私がそう言うと、蘭ちゃんは「本当?嬉しい」と嬉しそうに微笑んだ。



その日から数週間。私は放課後になると、今日も図書室へと向かう。

あの日から、私は蘭ちゃんと良く話すようになった。

私のおすすめの本を紹介したり、逆に蘭ちゃんのおすすめの本を紹介してもらったり、2人が読んだことのある本の感想を言い合ったり。

毎日が、とても楽しい。

今日は、蘭ちゃんに私が部活で書いた小説(未完成だけど)を呼んでもらっている。

蘭ちゃんに、私が小説を書いていることを伝えると、蘭ちゃんは「読んでみたい」って言った。

今手元にある作品は、まだ未完成であることを伝えると、蘭ちゃんは「それでも、読みたい」って言ったんだ。

……目の前で自分の作品を読まれるの、何だか恥ずかしいな……。

絆ちゃんも私の目の前で読むけど、今でも慣れないや。

ペラり、ペラり。

私の作ってる小説の書かれたノートを捲る音が、耳に入る。

私は、この音が好きだ。どこか、心地いい。

蘭ちゃんが真剣に文字を追う様子を眺めていると、蘭ちゃんは不意に顔を上げた。

「……続きが気になる。完成したら、また読みたいな。その時に、感想を伝えようと思う」