手を繋いで、君と前を向く。

「……俺はもうケンカはしない」

「なに?今さらいい子ちゃんぶって、マジメになろうとでも思ってんのか?キメェんだよ!無理に決まってんだろーが!てめぇは一生クズのままなんだからよぉ!」


そう叫ぶと俺の腹を思い切り蹴り上げてくる。

それをまともに食らい、俺はそのまま勢いよく後ろに倒れ込んだ。


「おい……どうしたんだよ。こんな蹴り、てめぇなら軽々と避けれんだろ。なんでわざと食らってんだよ!ふざけんなよ!」


制服についた砂埃を払い、腹を抑えながらゆっくりと立ち上がる。

……わざと避けなかったの、やっぱりこいつにはバレるのか。


「……言っただろ。ケンカはもうしないって」

「は?お前、本気で今さらマジメちゃんになれるとでも思ってんのか?今まで散々人を殴って世間に反抗してきたお前が?これからはケンカもやめて学校もマジメに通いますって?お前自分の立場わかってんのか?」


俺の胸ぐらを掴んで凄んでくるこいつに、俺は力無く頷く。


「わかってる。わかった上でもうやめるって言ってんだよ」


だから離してくれ。

そう呟くと、ヤツは最後とばかりに思い切り俺の顔を殴ってくる。