手を繋いで、君と前を向く。

「……学校で、あんたが入院したって話を聞いた」

「え……」

「そしたら、なんか勝手に身体が動いてて。用もないのにここに来てた。そこであんたの母親に会って……」

「そうだったんですか……」


それでお母さんに捕まって、病室に来ないかって誘われたのだろうか。

もう、お母さんも急なんだから……!


「こんなこと聞いたら、あんたは怒るかもしれないけど」

「……」

「なんで入院なんかしてんだよ。……なんかの、病気なのか」


真っ直ぐに目を見て聞かれた言葉に、わたしは息を呑む。

意志の強い瞳に、ごまかしなんて効かないのがよくわかった。


「……わたし、小学生の頃、一年間入院してて」

「一年間?」


こくりと頷いてから、何回か深呼吸を繰り返した。


「……わたし、白血病……なんです」

「え……白血病……?」

「小学生の時に一度入院して、寛解して。それで、また学校に通い始めて中学に入学しました。だけど、ついこの間……下のコンビニで会った時。あの日、再発したって言われて……」

「そんな……」

「それで、検査して入院が決まって。これから治療が始まるところなんです」


九条くんは、今までに見たことがないくらいに瞳を揺らしていた。

信じられない。そんな言葉が浮かんでいるようで、思わず笑ってしまいそう。