手を繋いで、君と前を向く。

「ん……」


目が覚めると、真っ白な天井が視界に入る。

あれ……わたし、なんでここにいるんだっけ……?

確か病気が再発して、病室に行って……喉が渇いてコンビニに……あれ?

コンビニ前で九条くんに会ったような気がする。そこまでは覚えてるんだけど、なんでわたしここで寝てたんだろう……。

もしかして、全部夢?じゃあどこからが夢でどこまでが現実?

夢と現実がごちゃごちゃになって困惑していると、


「雪菜!」


とお母さんが泣きながらやってきて、手をぎゅっと握られた。


「お、お母さん?どうしたの?」

「どうしたのじゃないわよ!お母さんが先生の話聞いてる途中で下で雪菜が倒れたって言われて……もう、どれだけ心配したことか……」

「下で?倒れた?」

「覚えてないの?」

「うん、あんまり……九条くんに会ったような気はしたんだけど、その後が曖昧で……」

「九条くん?あの、前に傷の手当てをしてあげたっていう男の子?」

「あ、うん。ここにくる時も偶然会って。コンビニに行ったのが夢じゃないなら、多分九条くんに会ったと思う」

「じゃあ、そのお茶はその子からもらったものなのね?」

「え?」


お母さんの言葉に振り向くと、ベッドサイドの棚の上にペットボトルのお茶が置いてあった。