手を繋いで、君と前を向く。

「あ、おい!」


慌てて駆け寄り、なんとかその身体が倒れる前に抱き止めた。


「おい、どうした!?大丈夫か!?」


呼吸が荒い。冷や汗もすごい。

見るからに大丈夫なわけないのに、それ以外にどう声をかけていいのかがわからない。

視線が泳ぐように揺れたかと思うと、つらそうにまぶたを閉じてしまった。


「聞こえるか?おい潮路!」


想像以上に軽くて今にも折れてしまいそうな身体に驚いて、うろたえてしまう。

どうしたらいい?俺は一体どうしたらいいんだ!?


「ごめ……なさ……もう、大丈夫だから……」

「どこがだよ!おい!しっかりしろ!」


潮路の顔は真っ青で、大丈夫と言う割にはやっぱり呼吸も荒いし汗もひどい。

ただのめまいか何かかと思ったけど、こいつ一体どうしたんだよ……!?

心臓がバクバクして、俺も息が上手く吸えない。

怖い、怖い。怖くてたまらない。

このまま俺の腕の中で消えてしまうんじゃないか。

そう思ったら、怖くて今にも叫び出したい衝動に駆られた。


「とりあえず……何か……」


周りの人が俺たちに気付いて看護師を呼んでくれていて、俺はその間についさっき買ったお茶を飲ませようと取り出す。

だけど焦っているからかうまくキャップが開けられず、


「っ……くそっ、なんだよこれ……」


そう言いながらようやく開けられた。