手を繋いで、君と前を向く。

だからこそ、巻き込みたくなかった。

いつしか俺は街の中でも不良として顔が知られるようになってしまい、そこら辺にいる俺みたいにイキったチンピラに絡まれることが増えた。

自分から何かを仕掛けるようなことはないけれど、売られては買い、売られては買い。その繰り返しでどんどん敵は増えていき、俺を恨んでいる奴らは少なくはないだろう。

孤独から逃げたくてこうなったのに、日を追うごとにさらに孤独になっていく。

そんな時に差し込んだ光のようなあいつを、巻き込みたくなんてなかった。

それなのにどうだ。

ようやく俺との関わりがなくなったと思ってたのに、こんなところで再会して。

普通に無視すればよかったのに、話しかけてしまったのは自分でもよくわからない。

ただ、もう危険なことに首を突っ込んでいないか知りたかったのかもしれない。

それから、純粋にこんなところにいる理由も。

俺にそんなことを聞く資格は無いのに。

普段なら、絶対そんなことしないのに。

あいつを前にすると、調子が狂うんだ。