手を繋いで、君と前を向く。

「雪菜ちゃん、行こうか」

「……はい」


看護師さんに連れられて、病棟へ向かう。


「……今日から入院ですか?」

「とりあえず今日は検査入院になるね。その結果次第で治療方針も決まると思うから。まだはっきりとは言えないかな」

「そっか……」


学校、また行けなくなっちゃうのかな。

今日泊まる病室へ案内された後、愛ちゃんにメッセージを送る。


"ちょっと検査入院になっちゃった。またしばらく学校行けないかもしれないけど、心配しないで!"


送信すると、ものの数分で既読が付く。
そして


"は?"

"何!?どういうこと!?"

"検査入院って、再発したってこと!?"

"心配しないなんて無理に決まってんでしょ!"


とすごい勢いで返事が来て笑ってしまった。

再発したこと、転移しているかどうかはまだなにもわからないこと。これからその検査のために入院すること。

今後のことはまだわからないこと。

それを一つずつ説明していると、愛ちゃんから電話がかかってくる。

だけど電話の向こうの愛ちゃんは、ほとんど何を言っているのかわからないくらいに号泣していた。


「大丈夫だから。ね?」

『なんで雪菜はそんなに冷静なのよー!心配だよっ……早く元気になってよ……やっと……中学はずっと一緒にいられると思ってたのに……!』

「ごめんね。ありがとう愛ちゃん。大好き」

『わたしも大好きー……!』


ずっと泣いている愛ちゃんを宥めているうちに喉が渇いてきて、看護師さんに声をかけて一階にあるコンビニに向かうことにした。