手を繋いで、君と前を向く。

*****

「お母さん、非常に言いにくいのですが……」

「え?なんでしょう」

「……雪菜ちゃんの今日の検査結果なんですが、こちらご覧いただけますか」

「はい。……あの、先生。これって」


主治医の先生とお母さんが見ているデータは、わたしが座る椅子からも少しだけ見えた。

それを見て、頭がガツンと殴られたような錯覚がする。

それと同時に、あぁ、やっぱり。そう思ったわたしもいた。


「……白血病が、再発している可能性があります」

「そんな……!」

「すぐに詳しい検査をして治療に向けたお話がしたいです。お母さん、この後もう少しお時間いただいてもよろしいですか。別室で少しお話を」

「は、はい……」

「雪菜ちゃんは、このまま詳しい検査をしたいんだ。看護師が呼びにくるから、一旦待ち合いで待っていてもらえるかな」

「……はい」


呆然としているお母さんの隣で、不思議とわたしは冷静だった。

どこか他人事のように頷いて席を立つ。

待ち合いで一人、座って診察室の扉を見つめた。

白血病。再発。

その言葉を聞いて、納得してしまったわたし。


「やっぱり、そうだよね」


覚えのない青あざができた腕を見て、笑ってしまった。