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「潮路」
「九条くん!」
移植をしてから、早いもので三ヶ月が経過した。
季節は秋になり、わたしはようやく退院の日を迎えた。
数ヶ月ぶりの外の空気を吸っていると、九条くんがわざわざ来てくれて駆け寄る。
「来てくれてありがとう」
「当たり前だろ。……おばさん、こんにちは」
「こんにちは九条くん。来てくれてありがとうね」
「いえ」
お母さんにも慣れたように挨拶した九条くんは、わたしが持つ荷物を持ってくれて、一緒にタクシー乗り場まで行ってくれた。
「九条くんも乗って?」
お母さんがそう言ったけれど、九条くんは
「いえ、ちょっと寄るところがあるので」
と言ってわたしがタクシーに乗ったのを確認すると病院に戻って行ってしまった。
あの日以降、わたしと九条くんはお付き合いをさせてもらっている。
と言っても、ずっと入院していたし特に何か大きく変わったことはない。
お母さんと愛ちゃんにだけ報告していて、二人ともすごく喜んでくれた。
退院はしたけど、これからも定期的に検査は重ねないといけないし再発のリスクは常にある。
その不安とはずっと隣り合わせだけど、支えてくれる家族や友達、九条くんという彼氏の存在で頑張れる自信がある。
「潮路」
「九条くん!」
移植をしてから、早いもので三ヶ月が経過した。
季節は秋になり、わたしはようやく退院の日を迎えた。
数ヶ月ぶりの外の空気を吸っていると、九条くんがわざわざ来てくれて駆け寄る。
「来てくれてありがとう」
「当たり前だろ。……おばさん、こんにちは」
「こんにちは九条くん。来てくれてありがとうね」
「いえ」
お母さんにも慣れたように挨拶した九条くんは、わたしが持つ荷物を持ってくれて、一緒にタクシー乗り場まで行ってくれた。
「九条くんも乗って?」
お母さんがそう言ったけれど、九条くんは
「いえ、ちょっと寄るところがあるので」
と言ってわたしがタクシーに乗ったのを確認すると病院に戻って行ってしまった。
あの日以降、わたしと九条くんはお付き合いをさせてもらっている。
と言っても、ずっと入院していたし特に何か大きく変わったことはない。
お母さんと愛ちゃんにだけ報告していて、二人ともすごく喜んでくれた。
退院はしたけど、これからも定期的に検査は重ねないといけないし再発のリスクは常にある。
その不安とはずっと隣り合わせだけど、支えてくれる家族や友達、九条くんという彼氏の存在で頑張れる自信がある。



