…調理開始から、およそ三時間後。
「はぁ…。ようやく完成した…」
予定していた3品、ティラミス、チョコチップクッキー、カップケーキがそれぞれ完成した。
ティラミスは…二度目だから、比較的上手く出来たと思うけど…。
「…うーん…。これはどうなんだろう…」
正直…あんまり、上手く出来なかったような気がする。
チョコチップクッキーの方は、チョコが溶けてしまって。
チョコチップクッキーと言うよりは、チョコ風味のクッキーって感じ…。
これは僕が焼き菓子用のチョコチップではなく、普通のチョコチップを使ってしまったことが原因なのだが。
生まれてこの方、お菓子作りなどしたことがなく。
焼き菓子用のチョコチップなどが、この世に存在しているとも知らなかった為に犯してしまった過ちだった。
だから、温度が高過ぎたんだろうか、でもレシピに書いてあった通りの温度に設定したはずなんだけどな、とか見当違いな勘違いをしていた。
しかも。
「…もぐもぐ…」
試しに一枚、焼き立てのクッキーを齧ってみたところ。
普段、よく加那芽兄様とのティータイムで食べている市販の美味しいクッキーとは、全く似ても似つかない。
チョコチップが溶けてしまっているだけではなく、何だかカチカチで、乾パンみたいに硬い。
レシピ通り作ったはずなのに…何が原因なんだろう…。
ならばせめてとばかりに、今度はカップケーキの方を食べてみる。
こちらはしっとり柔らかな食感で、ホットケーキミックスのお陰でふんわりと膨らんでいるのだが…。
「う…」
良いのは見た目だけで、食べてみると甘みが感じられず、粉っぽくてパサパサだった。
もしかして僕、砂糖の分量間違えた…?
甘さ控えめとかじゃなくて、そもそも全然甘くない。
物凄く不味い訳じゃないけど、食べられないほど不味いってほどでもない。
ジャムやアイスクリームを添えて一緒に食べたら、もっと美味しいかもしれないね。
「うーん…。いまいちだな…」
「小羽根坊ちゃま、調子はどうですか?」
「うわっ、びっくりした」
試食していると、そこに志寿子さんがやって来た。
また来たんですか。
「えぇと…。今、丁度完成して…試食していたところです」
「本当ですか?ちょっと、私にも見せてください」
え、ちょっと。
断る間もなく、志寿子さんは駆け足気味でキッチンに入ってきた。
「まぁ、美味しそうな…!小羽根坊ちゃまは、料理の才能がお有りなんですね」
「いや、そんな…。…全然そんなことはいです…」
チョコチップクッキーなんて、形が歪でボソボソだし。
カップケーキの方は、見た目はまぁまぁだけど味がイマイチだし。
「写真を撮っておきましょうね」
パシャパシャ、と志寿子さんは僕の作ったお菓子を写真に残していた。
あぁ…。そんなもの写真に撮らないでください。
この写真が後日、加那芽兄様の目に入ると思ったら、今から恥ずかしかった。
「はぁ…。ようやく完成した…」
予定していた3品、ティラミス、チョコチップクッキー、カップケーキがそれぞれ完成した。
ティラミスは…二度目だから、比較的上手く出来たと思うけど…。
「…うーん…。これはどうなんだろう…」
正直…あんまり、上手く出来なかったような気がする。
チョコチップクッキーの方は、チョコが溶けてしまって。
チョコチップクッキーと言うよりは、チョコ風味のクッキーって感じ…。
これは僕が焼き菓子用のチョコチップではなく、普通のチョコチップを使ってしまったことが原因なのだが。
生まれてこの方、お菓子作りなどしたことがなく。
焼き菓子用のチョコチップなどが、この世に存在しているとも知らなかった為に犯してしまった過ちだった。
だから、温度が高過ぎたんだろうか、でもレシピに書いてあった通りの温度に設定したはずなんだけどな、とか見当違いな勘違いをしていた。
しかも。
「…もぐもぐ…」
試しに一枚、焼き立てのクッキーを齧ってみたところ。
普段、よく加那芽兄様とのティータイムで食べている市販の美味しいクッキーとは、全く似ても似つかない。
チョコチップが溶けてしまっているだけではなく、何だかカチカチで、乾パンみたいに硬い。
レシピ通り作ったはずなのに…何が原因なんだろう…。
ならばせめてとばかりに、今度はカップケーキの方を食べてみる。
こちらはしっとり柔らかな食感で、ホットケーキミックスのお陰でふんわりと膨らんでいるのだが…。
「う…」
良いのは見た目だけで、食べてみると甘みが感じられず、粉っぽくてパサパサだった。
もしかして僕、砂糖の分量間違えた…?
甘さ控えめとかじゃなくて、そもそも全然甘くない。
物凄く不味い訳じゃないけど、食べられないほど不味いってほどでもない。
ジャムやアイスクリームを添えて一緒に食べたら、もっと美味しいかもしれないね。
「うーん…。いまいちだな…」
「小羽根坊ちゃま、調子はどうですか?」
「うわっ、びっくりした」
試食していると、そこに志寿子さんがやって来た。
また来たんですか。
「えぇと…。今、丁度完成して…試食していたところです」
「本当ですか?ちょっと、私にも見せてください」
え、ちょっと。
断る間もなく、志寿子さんは駆け足気味でキッチンに入ってきた。
「まぁ、美味しそうな…!小羽根坊ちゃまは、料理の才能がお有りなんですね」
「いや、そんな…。…全然そんなことはいです…」
チョコチップクッキーなんて、形が歪でボソボソだし。
カップケーキの方は、見た目はまぁまぁだけど味がイマイチだし。
「写真を撮っておきましょうね」
パシャパシャ、と志寿子さんは僕の作ったお菓子を写真に残していた。
あぁ…。そんなもの写真に撮らないでください。
この写真が後日、加那芽兄様の目に入ると思ったら、今から恥ずかしかった。


