「確かに
ちょっと待って
考えてみる」
そう言ってまた歩き出して
今度はどこかに電話をかけたりして忙しそう
ごめんね、優菜
ほんと、今大会、優菜がいてよかった
「優愛、多分これで大丈夫
お手伝いさんに空港まできてくれるように頼んだし、執事さんも動いてくれるって」
執事…
私、お嬢様って言われるのが苦手で執事にはついてもらっていなかった
かわりにお手伝いさんに担当のことを一人一人に自分で頼んでる
本来は、というかお姉ちゃんである、優衣香や優羽奈、お兄ちゃんの優翔、優輝なんかは執事に任せっきりで、私のマネージャーのような感じらしい
いつも突き放しちゃう悪い子なのに、こんな時だけ執事さんに頼ってもいいのかな?
「いいの?こんな時だけ…」
優菜は目を細めて笑った
「知ってる?
私も突き放しちやってる側だけどさ、いつも頼ってくれないって寂しかったらしいよ
こんな時だからこそ頼ればいいじゃん
SPだってついてくれるよ」
確かに
これでも橘コーポレーションの娘だからいわゆるお嬢様なんだけど、お嬢様扱いがあんまり好きじゃない私
だからそこらのお嬢様みたいな感じではないんだよね
現に麗華が橘コーポレーションだって気づいてないくらいだし
「分かった
執事さんに今度お礼する」
「それがいいわ」
