いつまでも


優菜に呼ばれてホテルの部屋を出た


今日は午前中に男子ショートがある


日本人はみんな後の方の滑走順だったけど体も動かしておきたかったから早めに出た



「あっ!明音ちゃんだ!」


優菜が言った



なんか優菜が無理に明るく振る舞おうとしてる気がするのはきのせい?



私の為ってことは分かってる



見てないけど


昨日よりバッシングがひどいってことも




ごめんね、優菜



でも、双子だから分かっちゃうんだよ



私のせいで優菜が無理してるってこと


「優菜」


小さい声で耳打ちした

「ごめんね


私なんか気にしないで自分のことに集中して


私は大丈夫だから」

優菜の目がつり上がったのが分かった

「何言ってるの!?


優愛がいい成績残さないともっと激しくなるんだよ?」


そうだね……