俺は一気に間合いを詰める。
するとそれに反応して、蛇は顎を大きく開き、牙を剥きだしにして、俺に襲い掛かってきた。
(ああ……怖いな)
あの牙に触れたら間違いなく致命傷だ。
それどころか丸呑みにされる可能性だってある。
だが、怖がっていたら勝てるものも勝てなくなる。気持ちで負けたら終わりなのだ。
(集中しろ……大丈夫、俺には見えてる)
迫りくる大蛇。巨大な口。――だが。
「――遅い」
牙が肩を掠める寸前、俺は姿勢をかがめて蛇の頭の下に潜り込む。
狙うは首だ。俺は横一文字に剣を振り抜いた。
――だが、硬い。
分厚い鱗のせいで、聖剣は大きく弾かれる。
「ハッ、マジかよ……!」
(聖剣弾くとか、なんつー身体してんだ……!)
そう思うと同時に、再び俺に喰い付こうとする巨大な蛇。
俺はその攻撃をギリギリのところで避け、反対側に回り込んだ。
横に斬るのが駄目なら縦か、あるいは……そう考えた俺は、真っ向斬りと突きを繰り出してみる。
だが先ほど同様に鱗が邪魔をして、大したダメージを与えるには至らなかった。
(鱗、やっかいだな。それに……やっぱり、この聖剣……)
――前回より、威力が落ちてる……?
確証はない。けれど、斬り込んだときの感触が、手ごたえが、前回に比べ弱いような気がするのだ。
(……だとしたら、かなりマズいな)
幸い、蛇の動きはそれほど早くない。
食事の後だからなのかもしれないが、一昨日のグレイウルフの方が三倍は素早い動きをしていた。
だから、かわすだけなら難しくない。
けれど持久戦に持っていかれるとこちらが不利になる。
聖剣の威力のこともそうだが、いつ俺の右足が動かなくなるかわからないからだ。
とはいえ、やみくもに攻撃しても体力を消耗するだけなのもまた事実。
俺は一旦、攻撃を最小限の動きで防ぐことに専念しつつ、対策を考える。
するとそれに反応して、蛇は顎を大きく開き、牙を剥きだしにして、俺に襲い掛かってきた。
(ああ……怖いな)
あの牙に触れたら間違いなく致命傷だ。
それどころか丸呑みにされる可能性だってある。
だが、怖がっていたら勝てるものも勝てなくなる。気持ちで負けたら終わりなのだ。
(集中しろ……大丈夫、俺には見えてる)
迫りくる大蛇。巨大な口。――だが。
「――遅い」
牙が肩を掠める寸前、俺は姿勢をかがめて蛇の頭の下に潜り込む。
狙うは首だ。俺は横一文字に剣を振り抜いた。
――だが、硬い。
分厚い鱗のせいで、聖剣は大きく弾かれる。
「ハッ、マジかよ……!」
(聖剣弾くとか、なんつー身体してんだ……!)
そう思うと同時に、再び俺に喰い付こうとする巨大な蛇。
俺はその攻撃をギリギリのところで避け、反対側に回り込んだ。
横に斬るのが駄目なら縦か、あるいは……そう考えた俺は、真っ向斬りと突きを繰り出してみる。
だが先ほど同様に鱗が邪魔をして、大したダメージを与えるには至らなかった。
(鱗、やっかいだな。それに……やっぱり、この聖剣……)
――前回より、威力が落ちてる……?
確証はない。けれど、斬り込んだときの感触が、手ごたえが、前回に比べ弱いような気がするのだ。
(……だとしたら、かなりマズいな)
幸い、蛇の動きはそれほど早くない。
食事の後だからなのかもしれないが、一昨日のグレイウルフの方が三倍は素早い動きをしていた。
だから、かわすだけなら難しくない。
けれど持久戦に持っていかれるとこちらが不利になる。
聖剣の威力のこともそうだが、いつ俺の右足が動かなくなるかわからないからだ。
とはいえ、やみくもに攻撃しても体力を消耗するだけなのもまた事実。
俺は一旦、攻撃を最小限の動きで防ぐことに専念しつつ、対策を考える。



