「ユリシーズ……?」
俺を睨むユリシーズの鋭い瞳。
肩は上下し、ゼェゼェと苦しそうに呼吸する様からは、かなり長い時間走っていたのだと想像できる。
つまり……。
(もしかしてこいつ……手紙を読んだ後、ずっと俺を探してくれてたのか……?)
そう思うと、嬉しいような申し訳ないような……何とも言えない気持ちが沸いてくる。
――が、そんな俺の複雑な心境など知りもしないだろうユリシーズは、怒りの形相で声を荒げた。
「この……っ、馬鹿ッ!!」――と。
その言葉は、普段のユリシーズからは絶対に出てこないような言葉。
ユリシーズは、驚きよりも物珍しさの感情が勝っている俺の肩に、これでもかと掴みかかる。
「最近の君はとことんアホだと思ってたけど、まさかここまで考えなしだとは思わなかった!」
「……お……おう」
「おう、じゃないだろ! 僕は今すごく怒ってるんだ! 君が病み上がりじゃなければ一発殴ってるところだよ!」
「…………わ……悪い」
怒られるとは思っていた。――思っていたが、正直このパターンは想像していなかった。
ユリシーズのことだから、いつもの様な毒舌モードが発動するものかと思っていたのに。
「どうして君は自分の命をそんなに軽く扱うんだ!? 上手くいったからいいものの、一歩間違えれば取り返しのつかないことになっていたんだぞ! そんな重大なことをどうして君は一人で決めて突っ走る!? 僕はいつだって君のことを考えているのに、どうして君はそれがわからないんだ!? いい加減にしろよッ!」
「…………」
「僕は君に危ない目にあってほしくない、もっと自分を大切にしてほしいんだ! 昨夜だってそう伝えたよ……! なのに、どうして君はこんなことを……。僕の言葉は君に少しも届いていないのか!? 僕は……君にとってその程度の存在なのか?」
「……ユリシーズ」
俺を睨むユリシーズの鋭い瞳。
肩は上下し、ゼェゼェと苦しそうに呼吸する様からは、かなり長い時間走っていたのだと想像できる。
つまり……。
(もしかしてこいつ……手紙を読んだ後、ずっと俺を探してくれてたのか……?)
そう思うと、嬉しいような申し訳ないような……何とも言えない気持ちが沸いてくる。
――が、そんな俺の複雑な心境など知りもしないだろうユリシーズは、怒りの形相で声を荒げた。
「この……っ、馬鹿ッ!!」――と。
その言葉は、普段のユリシーズからは絶対に出てこないような言葉。
ユリシーズは、驚きよりも物珍しさの感情が勝っている俺の肩に、これでもかと掴みかかる。
「最近の君はとことんアホだと思ってたけど、まさかここまで考えなしだとは思わなかった!」
「……お……おう」
「おう、じゃないだろ! 僕は今すごく怒ってるんだ! 君が病み上がりじゃなければ一発殴ってるところだよ!」
「…………わ……悪い」
怒られるとは思っていた。――思っていたが、正直このパターンは想像していなかった。
ユリシーズのことだから、いつもの様な毒舌モードが発動するものかと思っていたのに。
「どうして君は自分の命をそんなに軽く扱うんだ!? 上手くいったからいいものの、一歩間違えれば取り返しのつかないことになっていたんだぞ! そんな重大なことをどうして君は一人で決めて突っ走る!? 僕はいつだって君のことを考えているのに、どうして君はそれがわからないんだ!? いい加減にしろよッ!」
「…………」
「僕は君に危ない目にあってほしくない、もっと自分を大切にしてほしいんだ! 昨夜だってそう伝えたよ……! なのに、どうして君はこんなことを……。僕の言葉は君に少しも届いていないのか!? 僕は……君にとってその程度の存在なのか?」
「……ユリシーズ」



