彼女が恋をしたのは。

駿しゅん、32歳。

会社員。

趣味は、これと言って、、。

彼女いない暦、2年。

長っ。

彼女と分かれた理由はというと、

付き合って2年半経つ頃、

とある居酒屋に行った時のことだった。

たわいもない、

本当に、たわいもない話をしていた。

「そういえばさ、順のやつさ、

ぜ〜んぜん彼女できないとかで、

また愚痴ってたよ〜。」

酔った勢いで、







「っていうか、結婚しよ。」 











「ごめん、無理。」





「じゃあ、な〜んで俺と付き合ってるんだよ!」

何だか泣けてきた。男泣きだ。

ぐっ、ビールグラスを持って、

「なんでだよ〜。」

いつも俺が払う場合が多かったが、

「お会計は、別々で。」

と今日は彼女が冷静に言うから、

借りはつくらない、いい女だったなと、

後ろ髪、魅かれながら、

店出て、

「じゃ、ここで。」

と彼女が言うもんだから、

「もう帰るのかよ〜。」

と彼女からお店出て左へ、行ってしまった。

彼女から。