私の愛したゴミ

わかっている、トウヤは私を好きじゃない。だけど彼は優しいから。私が会いたがると日付までは決めてくれる。だけど本当に会えたのは数回だけ。

いつも用事が出来たって逸らされる。彼の優しさや気配りは表面だけ。口だけの約束ばかり増えていくけどトウヤがなにを思っているか、私には分からない。

まあ何も考えてないってのが正しいんだろうけど。

それでも、私はトウヤを手放すことができない。私で遊んだ罰。ずっと好きでいてずっと執着するから。ずっと私に苦しんで。

その夜、考えすぎてしまったせいか頭が痛くて寝れなかった。

スマホを投げ出して目を閉じても目の裏に浮かぶのは知らない女と笑い合うトウヤの姿。涙が流れた。

彼はもう私のものにはならないかもしれない、なんて憶測ばかりが頭によぎって不安で仕方なかった。トウヤの心は私がどんなに願っても手に入らない。彼を追い求め続けた私も、彼にとって自己肯定感を高めてくれるただの女でしかない事を痛感して涙が止まらなかった。

「いつあいてる?」

来てくれないとわかっていてもいつも日付まで決めてしまう。決めてしまえば彼が来てくれるかもしれないから。

淡い期待に涙を流して今度こそスマホの電源を切った。