深守は焦りながら言った。私を抱き締めたまま膝を着くと、傷口を治癒しようと試みる。勿論狐達も一緒にだ。
だけど、見越してか空砂さんは、もう一度羅刹様を貫いた。空砂さんはもう自分に後がないのをわかっているからか、自暴自棄になっている様にも思えた。そして、彼は血の繋がった私を道ずれにして、三人で死のうとしている。
グサリ、グサリと刺した激痛がまた襲ってくる。私は「ぁぁあっ!」と声にならない声を上げた。
それが数度繰り返される。
「嫌、やめて……、痛い……っあぁ……、いや……っ! 助け……っぁぁ……」
肉が抉られる感覚と、内蔵が潰される気持ち悪さで吐き出しそうになった。こんな酷い殺され方で、こんなところで死んでしまうのか。痛くて、怖くて、目の前のものに縋る事しか出来なくて、私はぼろぼろと涙を零した。
本当に何度も続くものだから、深守の治癒も追いついていなかった。ずっと私を抱き締めながら、溢れる血を受け止める事しか出来ず「結望っ……結望……」とただ名前をひたすら呼び続けた。
「……まさか、烏天狗って事は時を操ったのか」
折成さんは思いついたように言った。
「いか、にも……。生贄が……羅刹、さまと…繋がっている……身体に、戻したのじゃ」空砂さんは浅い呼吸で答える。「さすれば……、否が応でも儂と同じ結末を、迎えよう……」
「そんなの、都合が良すぎるだろ……! 何故黙っていた!」
今度は昂枝が叫ぶ。
「何を言う……。己の力を、易々と言うものか……」
そう言いながら、刀をもう一度振りかざす。
(あぁ……もう、楽になりたい)
私は地獄の中で願ってしまった。
空砂さんも、私も、この状態でまだ生きているのだから、鬼族が死ぬには相当な衝撃が必要なのだと、身を持って学んだのだった――。
だけど、見越してか空砂さんは、もう一度羅刹様を貫いた。空砂さんはもう自分に後がないのをわかっているからか、自暴自棄になっている様にも思えた。そして、彼は血の繋がった私を道ずれにして、三人で死のうとしている。
グサリ、グサリと刺した激痛がまた襲ってくる。私は「ぁぁあっ!」と声にならない声を上げた。
それが数度繰り返される。
「嫌、やめて……、痛い……っあぁ……、いや……っ! 助け……っぁぁ……」
肉が抉られる感覚と、内蔵が潰される気持ち悪さで吐き出しそうになった。こんな酷い殺され方で、こんなところで死んでしまうのか。痛くて、怖くて、目の前のものに縋る事しか出来なくて、私はぼろぼろと涙を零した。
本当に何度も続くものだから、深守の治癒も追いついていなかった。ずっと私を抱き締めながら、溢れる血を受け止める事しか出来ず「結望っ……結望……」とただ名前をひたすら呼び続けた。
「……まさか、烏天狗って事は時を操ったのか」
折成さんは思いついたように言った。
「いか、にも……。生贄が……羅刹、さまと…繋がっている……身体に、戻したのじゃ」空砂さんは浅い呼吸で答える。「さすれば……、否が応でも儂と同じ結末を、迎えよう……」
「そんなの、都合が良すぎるだろ……! 何故黙っていた!」
今度は昂枝が叫ぶ。
「何を言う……。己の力を、易々と言うものか……」
そう言いながら、刀をもう一度振りかざす。
(あぁ……もう、楽になりたい)
私は地獄の中で願ってしまった。
空砂さんも、私も、この状態でまだ生きているのだから、鬼族が死ぬには相当な衝撃が必要なのだと、身を持って学んだのだった――。

