NY・Sentimental


セイジはそれこそお気に入りのおもちゃを取り上げられそうになっている子供みたいに、わたしをがむしゃらと言ってもいいような力で抱きしめてくる。

「でも……」
「帰るなよカレン」
「……」
「帰るな」
「……家族が心配するよ」

「電話しろよ。明日もあさっても会社、休みだろ? 一緒に休日過ごして、それから送って行くよ。カレンの親にちゃんと説明もするよ」
「説明?」
「そう。こういう関係になったって」

もう言っていることがめちゃくちゃじゃない。
そんなこと、こういう関係になった女の親に、どんな顔をしてわざわざ話しに行くの?