NY・Sentimental


ジェシーはわたしとセイジの仲をずっと疑っていたから。
セイジじゃなくて、ジョージがあの席に現れた時、わたしは明らかに突き放されたような感覚を覚えた。

セイジは、突然、思い出したように髪を片手で乱暴にかき上げてから、せわしなく持っている煙草を立て続けに吸った。

「セイジ。煙草、吸うんだ」

わたしの声にはっとしたように、彼はこっちを向いた。

「カレン。ずっと、起きてたの?」
「わからない」

なんだかとてもとても現実離れしていて、記憶が曖昧だ。

セイジは煙草をサイドテーブルの上の灰皿に乱暴に押し付けて消すと、身体ごと、わたしのほうに向きを変えた。