NY・Sentimental


上半身裸の後ろ姿を見ていると、煙草を持っていることを忘れているんじゃないかと心配になるほど、動きがない。
煙草を持っていないほうの肘をサイドテーブルについて、体重を支えている。

少しだけ髪のかかる首筋には二本の腱がくっきりと浮き出ていて、それが、野生のチーターを連想させる。
ああ、人間ってこんなに綺麗な動物なんだな、なんておかしなことを考えさせる。

野生動物の一瞬を捕らえることで評価の高い、ニューヨークの写真家の作品を思い出す。
わたし、この絵がみたくて、どこかでこういうことを期待して、ジェシーにドルトンホテルでモトムラと会うことを告げたんじゃないのかな。