NY・Sentimental


「セイジ……何が言いたいのか……」
「どんな理由であれ、好きな女が他の男に抱かれたり、他の男に心を奪われていくのをただ見てるなんてことは、もうしない」

「…………」
「もうできない」

掬い上げるように重ねられた唇の熱に、わたしは卒倒しそうになった。
経験のない胸の疼きに恐怖さえ感じる。

溺れそうで、助けてほしくて、わたしは、目の前にある大きな身体に必死ですがりついた。
コンクリートに強く押し付けられた身体は、特にむき出しになっている頭が痛かった。
セイジは後ろの髪の中に手を入れ、コンクリートの硬さからわたしを守った。