セイジはそういう人だったの?
神様なんかいない。
もう誰も信用できない。
「好きにすればいいわ。誰かに義理立てしなくちゃならない身体じゃないんだし。$10000000に比べれば価値なんかない。でもわたしにはどうしてもあの契約が必要だった。家族を守るためにね」
涙が溢れる。
わたしを非道なやり方で抱こうとしている男の前でなんか泣くもんか、と思っても、裏切られた哀しさに、寂しさに、悔しさに、涙腺は全くいうことを聞いてくれなかった。
信用していたのだ。
わたしは、セイジに頼り切っていたのだ。
こんな形で裏切られるなんて、考えてもみなかった。
涙の止まらないわたしに対して、彼の口調はどこまでも冷ややかだった。

