NY・Sentimental


「損は絶対にさせませんよ。保障します。契約してください。後継者争い、あなたに軍配が上がるようにフォローさせてください」

セイジの言葉でモトムラの顔つきが脅されるものから、ビジネスマンのそれに変わった。

「約束するか?」

「後継者争いについては、そちらの会社の事情もありますから、なんともいえませんが。ただ、その$10000000の契約には$10000000以上の値打ちがあると断言できます」

「契約するしか道はないってわけだな」

たいして落胆もしていないような、むしろ面白がるような口ぶりでモトムラは言った。

「カレン、契約書」
「あ、はい」