この想いが空を舞って、君に届いたら



 楽しそうに笑い声を上げる彼につられてわたしも笑う。

 どこまでも広がる茜色の空の下で、わたしたちの笑い声が響いて空気に溶けて消える。



【また、ここに来てもいい?】


「いいよ。って、俺もたまにしか来ないけど」


【ここでまた会えたらいいね】


「うん。その時はなんか運命感じるな」



 なんの迷いもなく、そんな言葉を発した彼。

 わたしの鼓動がその言葉に反応してキュンと甘く弾けた。


 運命なんてこの世に本当にあるかなんて知らない。

 それでもわたしは運命と信じたいものがある。


 彼とここで話していることも、想くんと紙飛行機でやり取りしていることも。


 全部、運命に感じてしまう。

 って、漫画の読みすぎかな。