想くんがいなかったらわたしはまだ誰の優しさも受け入れられずにもがいていたと思う。
彼の優しくてあたたかい言葉がわたしの壊れた心を少しずつ癒してくれているんだ。
想くんのことを考えると胸がきゅっと締め付けられてたまらなくなる。
この感情がなんなのかわたしにはまだわからないけれど。
「そっか、そっか。紗那にとってその人はもう大切な存在なんだね」
【そうなのかな?】
「うん。その人の話をしてる紗那の表情がすごく優して柔らかかったよ」
自分では自覚はないけれど、大親友である茉凛がいうのならきっとそうなんだろうな。
確かにわたしにとって想くんはもうすでに大切な存在。
【なんか恥ずかしいね】



