この想いが空を舞って、君に届いたら



「紗那が生きてくれていて本当によかった」


 目に涙を浮かべながらわたしの頭を優しく撫でてくれるお父さん。

 その気持ちが伝わってきてキリリと胸が痛んだ。


 嘘じゃないって、本心だってわかっているのにどうしても素直に受け止めきれない自分が嫌になる。

 他のみんなの言葉は素直に受け取れないのにどうして“想”という人の言葉は受け入れられたのだろう。



【心配かけてごめんね。お父さん、お母さん】


「何言ってるの。家族なんだからそんなに遠慮しないで」


「そうだぞ。お父さんたちは紗那が生きてくれているだけでいいんだから」



 そう言って優しい笑顔をわたしに向けてくれる両親は本当に心の優しい人たちだと思う。