わたしの想いが詰まった紙飛行機がふわりと吹いた風に乗って大空に飛んでいく。 どうか、想くんに届きますように。 そう、願いを込めて飛ばした紙飛行機が段々と小さくなっていくのをそっと見守っていた。 「紗那ー!ピアノのレッスン遅れるわよ!」 そんなとき、後ろからお母さんの声がして急いで振り返る。 「はーい!今行く!」 わたしは大きな声でそう返事しながらお母さんに手を振った。 ねえ、想くん。 わたし、またピアノを始めたんだ。