この想いが空を舞って、君に届いたら



【そうなんだ、嬉しい】


 文字を打ち込んで見せると、お母さんもにっこりと笑った。


 本当は嬉しいなんて思っていない。

 いや、嬉しいのは嬉しいけれど、こうしてお母さんが心配して毎日来てくれるのも、お父さんが仕事を早めに切り上げてくれるのも、申し訳なく思ってしまう。


 だから素直に喜べない。


 人の言葉を素直に受け止めることが今のわたしには難しい。


「紗那の好きな漫画買ってくるって言ってたよ」


【え!?最新刊が出たやつ!?】


「そうそう!入院中は暇だろうからって。よかったね」



 こうして甘やかしてくれる両親に何一つ不満はない。