想くんの言葉は棘なんて一つもなく、わたしの心に優しく入ってくる。
「今まで一人で耐えて、よく頑張ったね」
想くんはゆっくりと手を持ちあげて、泣きじゃくるわたしの頭をそっと撫でてくれる。
わたしは、
このあたたかい手が、
底なしの優しさが、
この人のすべてが―――だいすき。
【あの千羽鶴は誰かが作ってるの?】
泣き止んだ後、ずっと気になっていたことを問いかけてみた。
ここに来る前、想くんが宝物でも見るかのような慈愛に満ちた瞳でじっと見つめていた千羽鶴。
まだ完成はしていないから誰かがここにきて作っているのかな。



