この想いが空を舞って、君に届いたら



 別に死にたいとは思わないけれど、最初からこの世に存在していなかったみたいにすっと消えてしまいたい。


 わたしは息をするのがひどく苦しい時がある。
 何をしていても人の機嫌や顔色をうかがってしまうから。

 本当はこうしたいと思っていてもそれを相手に伝えられない。


 否定されたり、嫌われたりするのが怖いから。

 だから自分の意見はあんまり言わないようにして人に合わせて生きてきた。


 それが穏便に生きていける方法だと思っていたから。


 でも、結局ダメだった。
 何がダメだったのか、わたしの発言のどこが気に入らなかったのか。


 そんなことを考えていたら、言葉が音にできなくなった。