【えー、なにそれ】 「気にしないで」 そう言ってなんでもないかのように笑った風上くんにわたしは何も言えなかった。 また、会えるよね……? その言葉を文字にすることはできなかった。 聞かなくても会えると信じていたい。 永遠なんてどこにもないかもしれないけれどわたしはまた君に会いたい。 だから、そんなこれが最後みたいな言い方しないで。 しん、とした静寂の中でどこまでも深い闇に満天の星を飾る夜空がわたしたちをただ静かに見下ろしていた。