そこには昨日わたしが書いた“消えたい”という言葉を受け取った人からの返事が書いてあったから。 ばくんばくん、とうるさいくらい鼓動を高鳴らせながら目で文字を追う。 “初めまして、俺は想(そう)といいます。 君が投げた紙飛行機を受け取って内容を読みました。 君はどうして消えたいと思うの? 理由を知らないと何も言えないからよかったら教えてほしいです。 もし、返事をくれるなら今日の16時にまた紙飛行機を投げてください。あそこは誰も通らないから心配しないで”