あれから、璃依は極端に僕を避けた。
いや、男子を避けたといった方がいい。
屋上へも、毎日のように来ていたのに、今じゃ週に1〜2回程度の状況だった。
毎日が当たり前になっていた事が、急になくなった。
それが僕は悲しかった。
今じゃ夕日もただ時刻を知らせるぐらいにしか思えなくなった。

いつしか僕には璃依が大切な存在になっていた。
だけど、美羽みたいに、ドキドキしたりはしない。
このやり場のない気持ちが、僕をイラつかせたりした。

「今日も来ない気かよ…。」

帰ろうとドアに手をやろうとしたとき、
キィ………。