僕は、新しいお茶を持って来てから、2人に恍と夜話たことや、本屋で見た光景など、詳しく話した。
だんだん僕の目から涙がこぼれてくるのが分かった。
夜里がハンカチを差し出した。
僕は、大丈夫だ。と言って近くのティッシュを取った。

一樹は、目をつぶって、夜里は、僕みたいに悲しい目をして、
真剣に聞いてくれた。

そして、
僕は深呼吸をしてから、
「…それで、俺は1日考えてみたんだ。一樹や美優に俺の気持ちを伝えて、…」
「………それで、きっぱり終わらせるんだ。」

一樹と夜里は、少し驚いた顔をしてから、表情が柔らかく、温かになった。

「そうか……、優利も決心したんだな。いいんじゃないか!!??気持ちの切り替えにもなるし。」

「そうだよ!!私たち、応援するから!!ねっ!!」

「おぅ!!!」

「有難う。明日、頑張って見るよ。」

それから、僕たちは、今日の糸川先生の爆笑ハプニングやら、なにやらで沢山笑った。

こんな1日は初めてだった気がした。

久しぶりに僕はぐっすり眠れた。
心が、体まで、なぜか軽かったから。


夢を見た。

僕の隣に誰かがいて、

僕はその誰かと笑っている夢。

それは心地良くて、

胸が、
心が、

とても温かくなったような夢。


いつか、こんな日が来ることを僕は願うだろう。