「しっかし、優利が休むなんてなぁ!!!」
「笑い事じゃないでしょ!!」
また言い争いが始まる。
僕はまた笑ったりと、10分はこんな調子だった。

「…なぁ、優利。」
「ん??何だよ。」
僕はお茶の入ったコップを持った。
「お前、昨日何かあったのか???」
僕の動きが止まる。
「優利が元気なのに学校休むし、学校では、お前の…その、恍ってやつが、鈴木と前より仲良くなってたからさ。なんとなく。」
僕は1分ほど黙って、
ようやく口を開いた。
「まさか…一樹に当てられるとは思ってもみなかったな。………そうだよ。その通りだ。」

一樹と夜里が真剣に僕を見る。
「何があったのか、話てくれるな??」
「うん。でもその前に、お茶、おかわり持ってくるよ。」
「分かった。心の整理しとけよ。」
一樹が、夜里が、真剣に笑顔で頷く。
僕も、笑顔で頷く。

階段を一つ一つ降りていく時、僕はこれまでの事を思い出して、整理していた。