夜、僕は無事に帰って来た。
親に心配させたくないので、今食べたくないが、ご飯を無理やりつっこんだ。

部屋に行ったが、買った男性雑誌には手を付けずに、一人ベッドにうずくまっていた。

〜♪

最近変えたばかりの僕のお気に入りの歌が流れた。
携帯を開いてみると、
≪着信 恍≫
「……えっ?」
僕はびっくりした。
メールを開くと、
《優利に話があるんだ。少しいいか?》
僕はふいに思った。
もしかしたら、美羽と…。
いや、でも違う事かもしれないしな。
そう思って僕は、
《分かった。近くの△△公園で話そう。
15分後に。》
僕は送信ボタンを押し、夜は冷えるのでジャケットを羽織って出た。
ここから公園まで15分。恍んところからは、約10分と非常に持って来いの場所だった。
時刻は12時。
歩いているとマナーモードにしていた携帯が震えた。
恍からだ。
《分かった。待ってる。》とだけ書かれていた。
公園に着くとそこには恍がブランコに揺れていた。
僕に気づいたのか、手招きをする。
僕は恍のいるブランコに駆け寄る。
「まぁ、ここすわれゃ」
隣のブランコの席を、恍は叩く。
「てか、ここお前のじゃねぇじゃん!!」
僕はひたすら笑う。
「いいから!!!」
僕は座る。
ブランコがキィキィうるさい。
「実はな…」
恍は喋りだした。