「走って来てくれたのか??」
「当たり前だっ!!!!」
僕はその言葉が嬉しくて…
ただ一言、「有難う。」って…。
「んで、話したいことってなんだよ??」
一樹は優しく聞いてくれる。
僕は、これまでの事をすべて話した。
一樹は、ただ頷いて、最後まで聞いてくれた。
「…という訳なんだ。俺はどうしたらいいか分かんなくなってっ…。」
「そっか…、そんなことがあったのか…。すまなかったな、気づいてやれなくて。」
「そんなわけないだろ!一樹はいつも俺の事心配してくれてっ!嬉しかった…。ただ、それを俺は自分から見て見ぬふりしただけなんだ!!だから一樹が謝らないでよ!!むしろ俺が謝らなきゃいけないんだ。一樹、ごめん…。」
「いいんだよ!!つーか、これで仲直り?な!!」
「うん。有難う。」
「でもさ〜、どうしたらいいか分かんないっつったて、優利の気持ちはどうなんだよ!!??」
「どうなのって言われても…、」
「だーかーら、優利は鈴木の事はどーするのかって聞いてるの!!!好きな奴いたからって、諦めんのか!!!??」