本当は、気づいていた。
君が恍と喋っていたときの
表情、
笑顔、
仕草。
全てが、
とても可愛くて、
眩しくて。
それでいて、君の瞳が、恋をしている目だった。
何よりも、君が、僕と恍の呼び方が違っていた。
僕は名字。恍は名前。
ほら、すごく特別な存在だって分かる。

僕はベッドに寝転んで、天井を見ていた。
実は、昼間に泣いたおかげでスッキリしていた。
あの後、携帯に着信は来ていたが、とても見る事は出来なかった。
僕は、携帯を開いた。
メールが2件。
相手は、美羽と一樹だ。
《うん。ありがとう!(^-^)》
美羽は返さなくてもいいかな、と思った。
《結局、あれから授業全部サボったな!!
何かあったんだな???
今言えなくてもいいが、あるなら言ったほうがいいぞ!!(^^)》
一樹は本当に、良い奴だなー…。
《ありがとう!ちょっと整理ついてから話したい。それまで待っててほしい。(>_<)》
僕は、そう言っておいた。
《そうか…。分かった待ってるからな!!》
一樹は、そう言ってくれた。
一樹のメールはとても気持ちが軽くなった気がした。
僕は、そのまま眠りについてしまった。