僕は、教室をでた。
恍なら、もう学校に来ていると思って、恍のクラスへ向かった。
僕は1組で恍のクラスは、5組だ。
意外と近いようで遠いが、今更屋上なんか行ってられない。
歩いていると、恍の姿が見えた。
「おーい!!こ…」
呼ぼうとしたら、誰かと話しているようだ。
目を凝らしてみると、そこには、美羽がいた。
素敵な笑顔を浮かべていた。
僕は、また昨日の感覚が襲いかかってきた。
僕はそれがとても嫌だった。
逃げたかった。
でも君はそれを邪魔したんだ。
「???、あっ!!天沢君!おはよう!!今日は早いねー!!」
「あぁ…。うん、おはよう!!」
「何、美羽達もしかして知り合い?」
「うん!!ていうか、席隣だよ!!」
恍の顔が怖くなっていくのが分かる。
「って、優利、どういうことだよっ!!??お前知らない振りしてたのか!?」
「違うよ!!あのあとに友達になったの!!」
「って、恍君と天沢君、もしかして知り合い??」「あぁ…、優利とは中学からのね!!」
「へ〜!!そーなんだー!!」
「じゃあ、俺戻るな。またあとでな!!」
「あ!!天沢君、私も一緒に戻るよ!!じゃあね、恍君!!」
「バイバイ!!」
僕は美羽と教室までの距離を一緒に歩いた。
近くて、ドキドキした。