リビングには、私を含め四人が沈黙したままソファに座っていた。
房宗さんと安田さんが並んで座り、凛斗くんと私がローテーブルをはさみ向かい座る。誰一人として口を開かないまま、時計の音だけが無限に続くように思った。
私は膝に乗せた自分の指を見ていた。ハンドクリームを塗り始めたばかりだから、そこまでの効果はまだない。でも気持ち程度に改善されているような気はしていた。
こまめに塗り直さないとな、と思っていたのに。
「状況を改めて整理したいんだが……」
房宗さんが遠慮がちに口火を切った。
「凛斗、お前は鈴村さんと付き合っているのか?」
「付き合ってない」
「では告白は?」
「してない……そもそもありえない」
そこまで言い切られると結構キツいものがあるけど、私は房宗さんに質問されるまで黙っていることにした。
「安田、お前が凛斗の部屋に行ったとき、凛斗が鈴村さんを押し倒してたんだな?」
「へい、おっしゃる通りです」
「溜まってたから抜いてもらおうと思ってたんだよ」
凛斗くんのチャチャに、房宗さんの怒気が膨れ上がる。私はそれを鎮めるように身を乗り出した。



