そんなあたしに気付いたのか、蓮があたしのおでこを弾いた。 「ボケっとすんな」 「ボケっとって……」 原因は蓮なんですけど? 「早くしよーぜ!」 そう言って手を引き、 キッチンへと向かった。 ドキッ― 今まで気にしなかったこんな小さな動作が、今はすごく幸せ。 あたしって……いつのまにか蓮のこと、こんなに好きになってたんだね。