｢おーい､こっちこっち！｣
君は手を振って､私を呼ぶ
｢うわぁ！｣
｢すごいでしょ！ずっと見せたいなって思ってたんだ！｣
そこには一面のたんぽぽ畑が広がっていた
｢きれい...｣
私はただ目の前の光景に見入っていた
｢ふふっ｣
｢何？｣
｢いや､かわいいなって｣
｢なっ､｣
君が急にそんなことを言い出すから
私は照れて顔が真っ赤になってしまった
｢かわいい..｣
君は平気でそんなことを言うから私は毎日ドキドキしっぱなしだ
そして､2人でたんぽぽを見ていると､
｢ねぇ､約束をしない？｣
君は急にそんなことを言った
｢急にどうしたの？｣
｢まぁ､別にいいじゃん､｣
｢まぁいいけど､約束って？｣
｢僕たちが大人になったとき､また2人でここに来よう｣
君が私の目をまっすぐ見て言うものだから照れてしまった
｢でも､大人になったときも一緒にいるとは限らないよ､｣
｢僕はずっと君と一緒にいるよ､｣
｢ずっと私のことを好きでいてくれる？｣
｢もちろん！｣
君は笑顔でそう言った
とても嬉しかった
｢じゃあ､約束ね､｣
｢うん､｣
破っちゃだめだよ､
約束だからね

大切な
君との約束