「僕には眩しすぎるくらいだ…」
僕はそう呟いた

いつも明るい、何をしても輝いている君
欠点など、どこにもなかった君

みんなに頼られる、優等生の君
欠点など、誰にも見せなかった君

誰にも平等で、誰からも愛されている君
欠点など、誰にも見せれなかった君

そんな君は誰が見ても眩しかった


向日葵に囲まれ、嗚咽を漏らし、涙を流す君を見つけた
明るい向日葵の中、涙を流す君
アンバランスで何故か美しいと思った

それから僕は、時折り同じ場所で涙を流す君を見つけた
その度に僕は見ないふりをした

ある時から、君の姿を見なくなった
そして、しばらく経ったあと君は学校を辞めた

その後、テレビでこんな内容が報じられていた
「虐待で女子高生が亡くなった」

そのとき僕は猛烈に後悔をした
あの時、君に話しかけていたら何かが違ったのだろうかと
君はいつも長袖の服を着ていた
泣いているときはいつも、痛い、助けてと言っていた
それを僕は誰かが助けてあげるだろうと、、、

また、それと同時にこんなことを思った
そのことを隠し通し、明るく振舞っていた君
「僕には眩しすぎるくらいだ…」
そう、苦々しく呟いた