恋の雨音

「今日、開校記念日でしょ?」

「え?な、なんでそれを?」

「俺も心陽と同じ高校に通ってたんだ。死んでるから15歳って言ったけど、生きてたら17歳。黙っててごめんね。」

「…」

「最初に心陽を見たとき、制服で同じ高校だって分かった。だから声をかけたんだ。」

「…」

「…いや、違う。それだけじゃない。」

「え?」


「本当は俺ら1回会ったことあるんだ。」