恋の雨音

楽しい時間はそう長くはなかった。

ついに訪れた梅雨明けの日。

久しぶりに太陽が顔を出していた。

今日が平日であることが悔しくて仕方がない。

休日なら1日一緒にいられたのに。

学校を休もうかとも考えたけど、厳しいお母さんがこの理由で休ませてくれるはずがなく、話すことができなかった。

これから会えなくなることを考えると涙が溢れそうだったけど、彼の前では泣かないと意を決して駅へ向かった。



7時30分。

いつもの場所にいる彼と、いつものように話す。

別れの話は、2人とも意識的に避けていた気がする。

いつものように1人電車に乗り、学校に行き、授業を受ける。


いつも通りの日常。


でも、いつも以上に彼のことが頭から離れなかった。