君のスガタ

 めぐみはそれ以降、何も言わなかった。

 教室に戻って、回る準備が出来たらめぐみと天海祭を楽しんだ。

 屋台にある焼き鳥やりんご飴などを食べ歩き、クラスで実施している催し物を見ていた。

 一番怖かったのはお化け屋敷だ。

生徒たちがおばけ役をやっているのは分かっているのに効果音も体が凍えるような音でリアルだ。

「…っ怖…。めぐみ私休んでるからめぐみは行きたいところあるんだよね」

 私は小さい休憩所で座り込んで、自動販売機で買ったお茶のドリンクを飲んで咳ばらいをする。

「分かった。あと、そこ行ったら戻ってくるからね」

 めぐみはオッケーポーズをしてから、きちんと座っているようにと人差し指で椅子をさして言い、星が見れる天体観測クラスの所に行った。

 私は椅子に座って、鞄の中にある携帯を取り出した。

 携帯のロック画面を外すと、インスタを開いたら誰からか通知がきていた。

 誰だろう。名前もないし、誰だか分からなかった。今、どこ? という通知がきていた。

 思い切って、その通知に返事をする。

 すると、インスタから電話がかかってきた。