君のスガタ

　男子委員長は隣にいる女子委員長に覗うようにしていた。

「…そうだけど…。でも、舞台は成功してよかったと思います。皆さん、お疲れさまでした」

　女子委員長は両手で拍手をして、クラス全員をたたえた。

　最初は怒りな気持ちが強かった女子委員長だが、クラスからの声に耳を傾けて、現状を理解してくれた。

「イエーイ、お疲れ！」

「お疲れ様！　みんな頑張ったね」

「…教室に帰ったら、みんなでお祝いしたいな」

「でも、まだ学園祭終わってないから。終わった後に打ち上げした方いいでしょう」

　男子・女子クラスメイトが話していたのを聞いていた女子委員長は、学園祭終わった後、打ち上げ行きますからね。その間に楽しんでくださいねとにこやかにクラスメイトに声を少し上げて、伝えていた。

「マジですか。うおぉぉ～。みんな学園祭終わった後、打ち上げするってよ。やったな」

　廊下で歩いていた男子クラスメイトはクラス全員に大きい声で放つ。

クラス全員は打ち上げやるのね、楽しみ。

まだまだ学園祭始まったばかりだしねなどの声が廊下中に響き渡る。

「…やっぱり、クラス全員で劇をやるって、仲間意識高まるよね」